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2020 年度 実績報告書

肺上皮細胞を介した2型自然リンパ球の数的制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 18H02647
研究機関秋田大学

研究代表者

海老原 敬  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20374407)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード2型自然リンパ球 / 慢性アレルギー炎症 / 分化微小環境
研究実績の概要

Cbfb f/f: PLZF-Creマウスにおける 1)肺ILC2の分化微小環境異常、2)COPD様病変の研究が本年度の課題である。
肺ILC2の分化微小環境異常に関しては、どの細胞のCbfb欠損によりILC2が減少するのか調べた。成獣マウスと新生児マウスにROSA26-Cre-ERT2マウスを用いてCbfb欠損を誘導したが、新生児マウスにのみILC2の減少を認めた。よって、肺の発達異常でILC2分化微小環境異常が生じる可能性が示唆された。新生児期のILC2減少は、全肺上皮細胞におけるCbfb欠損(Shh-Cre)で誘導されたが、内皮細胞特異的Cre(Cdh5-Cre-ERT2)、肺間質細胞特異的Cre(Col1a2-Cre-ERT2)、肺周細胞特異的Cre(Foxd1-Cre)、気管上皮特異的Cre(CC10-Cre-ERT2)、肺胞上皮特異的Cre(SFTPC-Cre-ERT2)では誘導されなかった。さらに、上皮細胞と間質細胞の両方にCbfbの欠損を誘導したが、上皮細胞のCbfb欠損以上のILC2減少効果は得られなかった。よって、全肺上皮細胞におけるCbfbの欠損がILC2減少誘導に必須である可能性が示唆された。上皮細胞のトランスクリプトーム解析の結果、いくつかの興味深い分子のmRNA発現が低下していることが分かったため、その分子の機能をさらに検証している。
COPD様病変は、PLZF-Creでのみ観察され、それ以外のCre, Cre-ERT2によるCbfb欠損では誘導されなかった。Cbfbf/f: PLZF-Creマウスでも、足の変形により食餌接種が極端に不十分なマウスにのみCOPD様病変を認めた。極端な食餌制限により、COPD様病変が生じることが報告されており、その可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] Cancer Research UK Manchester Institute(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      Cancer Research UK Manchester Institute
  • [雑誌論文] Trained innate lymphoid cells in allergic diseases2021

    • 著者名/発表者名
      Ebihara T, Tatematsu M, Fuchimukai A, Yamada T, Yamagata K, Takasuga S, Yamada T
    • 雑誌名

      Allergology International

      巻: 70 ページ: 174-180

    • DOI

      10.1016/j.alit.2020.11.007

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dichotomous Regulation of Acquired Immunity by Innate Lymphoid Cells2020

    • 著者名/発表者名
      Takashi Ebihara
    • 雑誌名

      Cells

      巻: 9 ページ: 1193

    • DOI

      10.3390/cells9051193

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 標準微生物学 第30章 ウイルスの病原性2021

    • 著者名/発表者名
      海老原 敬
    • 総ページ数
      11
    • 出版者
      医学書院
    • ISBN
      978-4-260-04331-1

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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