研究課題
赤痢アメーバのヒト細胞への接着に伴い誘起されるAGCK1の上流の分子機構を解明するために、AGCK1の動員を決定する上流のシグナル実行分子(受容体)を生化学的方法により同定し、その機能を証明することを目指した。その中で細胞表面受容体の可能性のあるガラクトース・Nアセチルガラクトサミン特異的レクチンの重サブユニットの新規タンパク質を同定した。また、咀嚼食に関わるフォスファチジルイノシトールリン酸(PIP)の産生・分解調節機構のうち、PIP3の合成に関与するキナーゼ・フォスファターゼを同定し、その貪食・咀嚼食における役割を解明することを目指した。その過程でPIP3の分解に関与するPTENの一つが咀嚼食と貪食に関与することを発見した。同時にPIPをオルガネラ間で輸送するPIP輸送タンパク質の咀嚼食における関与の解明を目指した。その過程でPI3PとPI(3,4)P2の輸送に関与する脂質輸送タンパク質を同定した。以上、接着や咀嚼食において重要なタンパク質の発現抑制体・過剰発現体の作成を通じて、インビトロでの病原性・病害性の関与を検証した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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