研究課題/領域番号 |
18H02656
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
新崎 恒平 東京薬科大学, 生命科学部, 准教授 (70609990)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | レジオネラ / レジオネラエフェクター / 小胞輸送 / 小胞体 / Rabタンパク質 |
研究成果の概要 |
本研究は肺炎を引き起こすレジオネラの細胞内輸送機構の解明を目的として行なった。具体的には細胞内に形成されたレジオネラ含有小胞(LCV)の小胞体への移行機構の解明、小胞体に到達したレジオネラの小胞体定着化機構の解明、LCVのリソソーム輸送阻害機構の解明の3つのテーマを中心に研究に行なった。本研究の遂行により、3つのテーマ全てにおいて当該機構に関連する宿主因子及びレジオネラエフェクター(レジオネラが宿主細胞に分泌するバクテリア因子)の同定に成功した。今後はそれら宿主因子とレジオネラエフェクターの間の分子機構の解明を行う。
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自由記述の分野 |
感染症学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義として重要なポイントは、細胞内に侵入したレジオネラが小胞体へと移行し、小胞体で増殖するまでのプロセスに関わる宿主因子とレジオネラエフェクターが同定できたことである。また、レジオネラが細胞内分解機構から逃れる分子基盤の一部を明らかにできたことにも学術的意義があると考えている。社会的意義としては、本研究成果がレジオネラに対する治療法としての足がかりになるかもしれないことである。現在、レジオネラに対する治療法は抗生物質を用いたものであるが、細胞内感染経路の遮断といった新しい治療法に繋げられる可能性がある。
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