研究課題
これまで、セフトリアキソン (CRO)低感受性非病原性ナイセリア属菌(CRO_RS_NP_Neisseria)の分離収集、並びにゲノム配列取得を行ってきた。また、CRO_RS_NP_Neisseriaのgenomic DNAをドナー DNAとしたCRO感受性淋菌株(CRO_S_NG)を使用した自然形質転換実験において、形質転換株を得ることに成功している。加えて、形質転換株を得ることの出来なかったCRO_RS_NP_Neisseria2株については、CRO感受性非病原性ナイセリア属菌を介した二段階の形質転換実験を行うことで、CRO耐性淋菌(CRO_R_NG)を取得することに成功した。CRO_R_NGを得るために、二段階の形質転換が必要であったことから、ドナーとレシピエントとの組み合わせが形質転換に重要であることを示唆した。本年度は、より自然な状態で形質転換によって薬剤耐性遺伝子が伝播することか検討した。そのために、ドナー株(CRO_RS_NP_Neisseria)とレシピエント株(CRO_S_NG)とを混合してCRO非存在下にで培養することで、耐性遺伝子の水平伝播を検証した。CRO_S_NG とCRO_RS_NP_Neisseriaの6菌株 (N. cnerea 2株とN. polysaccharea 2株、N.subflava 2株)による実験を行った。N. cnerea、N. polysacchareaを使用した実験において形質転換体が得られた。DNase存在化ではこれら形質転換体は得られなかった。形質転換体の一部についてMICを測定した結果、レシピエント株のCROのMICと比較して31.3 〜 62.5倍上昇した。また、セフィキシムのMICより62.5 倍上昇した。これら、形質転換体の、penA遺伝子領域については、現在解析中である。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)
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