ロタウイルスは乳幼児に重篤な下痢症を引き起こす。発展途上国を中心に年間約20万人の死亡例が報告されている。本研究では、次世代ロタウイルスワクチンの開発基盤の確立を目的とし、独自に開発した新規ロタウイルスリバースジェネティクス系を駆使することで、ロタウイルスにおける複製機構ならびに病態発現機序の解明を行う。研究成果として、ロタウイルスの増殖機構を理解する上で有用なヒトロタウイルスOdelia株(G4P[8])ならびにマウスロタウイルスEW株のリバースジェネティクス系の開発などを行った。これらの成果はロタウイルスの予防・治療法の開発研究を進める上で有用と考えられる。
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