DNA, RNA等の核酸ライブラリは、構築・改良が重ねられてきているが、タンパク質ライブラリの簡便な作製法は存在しないのが現状と言える。しかし、本研究により、多種類の組み換えタンパク質を含むライブラリの簡便な作製法が新たに構築された。 多細胞生物における細胞間相互作用の多くはタンパク分子により担われるため、本ライブラリの応用により、免疫応答を制御する分子のみならず、様々な生物学的意義を持つ分子の同定が可能になると期待される。 さらに、本ライブラリの応用で見出したTregの機能を制御する分子は、炎症性疾患や腫瘍など、Tregの機能異常が関与する疾患における治療標的としての展開が期待できる。
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