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2020 年度 研究成果報告書

がん化の鍵となる増殖シグナル伝達の分子基盤解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02681
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関山口大学

研究代表者

島田 緑  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (60444981)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードカルシニューリン / サイクリンD1 / タンパク分解
研究成果の概要

カルシニューリン/NFAT(nuclear factor of activated T cells)経路は、乳がんの発がん性や転移性に必須の役割を果たしている。しかし、カルシニューリン阻害による抗増殖効果の分子メカニズムは不明である。我々は、カルシニューリンの阻害により、G1/Sでの細胞周期の進行が遅延し、Thr286の脱リン酸化が阻害されることでサイクリンD1の分解が促進されることを発見した。サイクリンD1を過剰発現させると、G1/Sの進行遅延が部分的に回復したことから、サイクリンD1がカルシニューリン阻害の下流にある重要な因子であることがわかった。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

カルシニューリンがサイクリンD1の転写に重要であることが報告されているが、本研究成果からカルシニューリンがサイクリンD1を脱リン酸化し、タンパク分解を阻害することが明らかとなった。トリプルネガティブ乳がんで高活性化しているカルシニューリンを阻害すると、サイクリンD1の発現低下、細胞増殖を抑制できる。トリプルネガティブ乳がんの新たな治療薬の開発に繋げていくことが今後の課題である。

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公開日: 2022-01-27  

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