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2020 年度 研究成果報告書

Foxc分子ネットワーク解明による腫瘍リンパ管新生制御と転移阻害手法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02682
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

久米 努  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 客員教授 (60786474)

研究分担者 南 敬  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (00345141)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードリンパ管新生 / リンパ弁 / 血管新生 / FOXC / GATA / share stress
研究成果の概要

腫瘍リンパ管新生は原発巣のリンパ管を主要経路としてリンパ節を介して転移するリンパ行性転移と密接に関与するが、その詳細なメカニズムは未だ不明である。そこで、先ずリンパ管内皮細胞の増殖制御の観点から、Foxc1/2 転写因子の標的下流制御因子としてRas のnegative regulator RasGAP、Rasa4/Rasal3 を見出し、そのリンパ管内皮特異的な欠損マウスの樹立を進めた。次にリンパ弁形成、安定化における Foxc1/2 の重要性について検討し、リンパ弁先端のリンパ層流を受ける部位では、Foxc1 が、逆に弁内部の乱流部位では Foxc2 が、細胞骨格制御を行うことを解明した。

自由記述の分野

血管生物学、分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍組織のがん微小環境において、細胞と炎症細胞から分泌されるVEGF-C/D等のリンパ管新生因子は既存のリンパ管内皮細胞の増殖と運動を亢進し、リンパ管新生が起こる。近年VEGFC/VEGFR-3シグナルをブロックする阻害剤の臨床試験が進められているものの、リンパ管新生やリンパ弁形成を含めたリンパ管安定化を標的とした新たな治療法の開発が喫緊の課題である。特にリンパ管内皮細胞の増殖を抑制する新規因子の同定・機能解析は、腫瘍組織およびセンチネルリンパ節におけるリンパ管新生に直接関わるので、その研究成果は創薬開発に繋がる可能性を有している。

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公開日: 2022-01-27  

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