研究課題
がん患者より分離したがん浸潤リンパ球由来TCRが認識する抗原を同定する基盤を確立するために、1)がん細胞特異的TCRの取得、2)TCRの抗原同定、3)同定したペプチドからの抗原タンパク質予測、4)試験TCRの反応性の検証、の4工程を計画した。がん細胞特異的TCRの取得のために、21症例の大腸がん患者、10症例の乳がん患者より分離した腫瘍浸潤リンパ球(TIL)由来CD8+/PD-1+細胞のTCRレパートリーを解析し、2019年度までにCancer Tissue-Originated Spheroid (CTOS)細胞に応答する計2種類のがん患者のTIL由来TCRを同定した。2020年度はこれらTCRのHLA拘束性を解析したが、HLAを特定することはできなかった。また、TCRの反応性を検証ツールとして、ペプチド/MHCテトラマーが報告されている。しかしながら従来のペプチド/MHCテトラマーは、大腸菌で作製されており、リフォールディングなど困難な工程があり、容易に作製することは難しかった。そこで我々は、哺乳類細胞株を用いてリフォールディングの工程を行わずにペプチド/MHCを作製する方法を確立した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)
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