研究課題/領域番号 |
18H02696
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
白石 憲史郎 帝京大学, 医学部, 教授 (40447404)
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研究分担者 |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | アブスコパル / 腫瘍免疫 / 放射線治療 |
研究成果の概要 |
生体に備わる免疫応答を意図的に増幅し全身的アブスコパル効果を惹起することは腫瘍学上大変魅力的であり、革新的な次世代の治療法となる。近年最大の注目を集め続ける腫瘍免疫に着目し、免疫チェックポイント阻害薬を用いて放射線照射を局所から全身治療へと発展させる治療戦略開発を見据えた科学的根拠を確立することが本研究の目的であった。バイオマーカー/特異的ネオアンチゲン/至適照射法が不明なため、SBRT併用前向き臨床研究を検討した。 国内外の探索状況を徹底的に調査し、PD-(L)1抗体を投与する診療科横断的協力体制を構築したが、新型コロナウイルス感染症等の影響を受け侵襲を伴う手技が滞り、遂行状況へ影響した。
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自由記述の分野 |
放射線腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、癌治療の開発・研究における放射線腫瘍学と腫瘍免疫学2つの重点項目を融合させた斬新で独創的な研究である。経験的現象論に過ぎなかった"abscopal effect"を分子レベルで解明・誘導することは今後の癌治療体系を根源的に変貌させる可能性を有しており、精力的に取り組むべき課題だからである。進行再発癌患者に適切な線量の放射線を照射することで局所から全身治療へと発展させ、重篤な合併症もなく癌の進行を抑制する腫瘍治療学の新たなアプローチとなり得る。とりわけ臨床応用を意識した研究成果は、トランスレーショナル・リサーチ推進の原動力となり社会・国民的要求に応えるものである。
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