研究課題/領域番号 |
18H02702
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
安永 正浩 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (80450576)
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研究分担者 |
清水 義宏 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (90401231)
柳田 敏雄 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (30089883)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ドラッグデリバリー / 抗体 / 質量分析 / 分子イメージング / ADC |
研究成果の概要 |
ナノESI(Electrospray Ionization)にCE-MS(capillary electrophoresis mass spectrometry)を組み合わせた1細胞レベルでのマルチオミックス解析法を開発した。これにより、生細胞や組織検体中の薬剤・生体分子を高感度で測定・分析が可能になった。さらに、in situ型質量分析により、従来困難であったがん細胞と間質細胞を区別した分析も可能になった。また、抗体医薬(ADCや抗CD20抗体など)のPK/PD/MOA解析法も確立した。 以上、ナノESI法を用いた1細胞レベルの質量分析による新しい薬理薬効評価法を創出することに成功した。
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自由記述の分野 |
腫瘍学、ドラッグデリバリー、抗体創薬、分子イメージング、細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生きた細胞中の薬剤・生体分子を高感度で測定・分析が可能なナノESI法を用いた1細胞レベルの質量分析法を開発した。さらに、in situ型質量分析により、がん細胞と間質細胞を区別した分析も可能になった。これらの新しい技術・方法を導入することで、従来困難であった組織・細胞レベルでの抗体医薬のPK/PD/MOA解析ができるようになった。今後はマウスなどの非臨床試験と共に、治験や臨床研究でのヒト臨床サンプルの測定・解析にも利用していく予定である。本基盤技術は、基礎研究と臨床とのギャップを埋めるTR研究のコア技術としての拡大・発展と共に、革新的新薬の早期臨床応用へ貢献できることを期待している。
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