研究課題
当該年度では、トラウマ経験が記憶され不安・恐怖症状に繋がる時間経過を捉えるための基礎研究を実施し、さらに、実トラウマ(交通事故)を経験した患者を対象とした追跡研究も実施した。一部の研究ではモーショントラックを活用し、従来の生理指標では検出しにくいトラウマ記憶の形成過程や経緯を身体運動の時空間パターンからデコードすることに成功した。一部研究は解析が完了し投稿間近である。
1: 当初の計画以上に進展している
トラウマ経験を模した基礎研究では、恐怖反応が従来指標では検出しにくいという問題があった。そこで、動物研究にヒントを得て、トラウマ経験想起時の不安の移ろいを全身からモーショントラックし、身体運動の時空間パターンから不安を解読することに成功し、研究手法を拡張することに成功した。
今後は、実トラウマ(交通事故)を経験した患者を対象とした追跡研究の体制を整え、データ収集期間に充てる。防衛医科歯科大学とデータ収集手法の確立に取り組む他、各種解析パイプラインを整え、速やかな論文化に繋げる。
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Molecular Psychiatry
巻: 26 ページ: 5023-5039
10.1038/s41380-020-0827-0
NeuroImage: Clinical
巻: 27 ページ: 102296.
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