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2020 年度 研究成果報告書

各種プリオンによる末梢からの感染力評価法の樹立

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02738
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

北本 哲之  東北大学, 医学系研究科, 教授 (20192560)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードプリオン / 末梢ルート / FDC / 腹腔内投与
研究成果の概要

わが国の硬膜移植後のCJDでは、M1プリオン感染が70%、V2プリオン感染が30%とヨーロッパの孤発性CJDの比率に近い頻度で認められたが、英国及び仏国の成長ホルモン製剤投与後のCJDでは、90%以上がV2プリオン感染という特異な比率を示している。我々は、頭蓋内投与の硬膜移植と皮下投与の成長ホルモン製剤の投与法により感染性の違いが生じるのではないかという仮説に基づいて、末梢投与による感染性の違いを検討することにした。M1プリオンはV2プリオンに比べて、末梢ルートでは感染しにくいことが明らかとなり、M1プリオンは129Met/Metのヒトにはまず感染しないことが示された。

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

プリオン感染は、医療関係者が恐怖に駆られる致死性の感染症である。現に、針刺し事故などで相談をうけることが多い。本研究成果ではわが国でも最も多いM1プリオンは、脳を用いた感染実験でもわが国で最も多い遺伝子型である129Met/Metのモデル動物を用いた抹消ルートからは感染しないことを明らかとした。これは、頭蓋内投与がほぼ100%感染する結果との際立った違いであり、針刺し事故などの説明に役立つ根拠となる。

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公開日: 2022-01-27  

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