研究課題/領域番号 |
18H02748
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
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研究分担者 |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
間賀田 泰寛 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (20209399)
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
亀野 陽亮 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40537255)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | うつ病 / 脳画像研究 / PET / MRI / 認知行動療法 |
研究成果の概要 |
研究期間内に研究参加への書面での同意を得られた、参加条件と除外条件を満たす健常対照と向精神薬を内服していないうつ病患者を対象に、脳内活性化ミクログリアおよびセロトニントランスポーターを測定する頭部Positron emission tomography (PET)、安静時脳機能結合性や内側前頭前野のGABAやグルタミン酸濃度を測定するresting state functional MRIとMEGA-PRESS法による1H-MRspectroscopyおよび臨床評価を行なった。得られたデータを解析し、右尾状核や前帯状皮質膝下部などの脳部位における分子病態がうつ病の背景を成すことを見出している。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、うつ病における神経炎症仮説とモノアミノ仮説相互の関係に初めて迫るもので、うつ病の脳分子病態解明や新たな治療標的の創出に結びつくことが期待される。うつ病は生涯有病率20%という頻度の高い疾患で若年成人から中高年に好発するため、生産人口を直撃して社会的な影響も大きい。一方で現状でのうつ病治療薬はモノアミン仮説に立脚したものに限定されており、多くの治療抵抗性症例が生じて当事者および家族そして社会全体への困難が生じている。本研究によって神経炎症仮説さらにはそのモノアミン仮説との相互作用に立脚した新たな治療標的が示されることで、治療抵抗性症例の治療に結びつく新たな治療薬の開発が期待される。
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