研究課題
COVID19による被験者組み入れの遅れを取り戻すために、慶應義塾大学病院だけでなく関連病院の協力を得て、順調に被験者のリクルートを進め、目標数の組み入れを終えた。終了時点で、本研究の検査であるマルチモーダルMRIやTMS-EEG法に関する有害事象、実施計画書からの逸脱は認められていない。また脱落例も認められておらず、本研究における研究全体の基本的な手順は遵守されていると判断する。解析では、治療抵抗性統合失調症におけるMRSで計測した中帯状回のグルタミン酸濃度とGABA濃度の増加を認め、聴性定常反応EEGで計測した興奮抑制バランスの障害も認めた。MRSによる中帯状回GABA濃度と聴性定常反応による興奮抑制インバランスについては現在投稿中である。また、治療抵抗性統合失調症の興奮抑制インバランスとこれをターゲットとした治療開発の展望についてオピニオン論文を発表した(Wada et al. Molecular Psychiatry)。今後、TMS誘発脳波によるGABA(A)受容体介在性神経生理機能およびグルタミン酸NMDA受容体介在性神経生理機の指標の解析と並行して、末梢の興奮抑制インバランスについてメタボロミクス解析も行なっていく。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 11件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件)
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