研究課題/領域番号 |
18H02760
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
花岡 宏史 群馬大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授 (50361390)
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研究分担者 |
鈴木 博元 千葉大学, 大学院薬学研究院, 助教 (00707648)
織内 昇 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40292586)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 内用放射線療法 / α線 / アミノ酸 / 体内動態制御 |
研究実績の概要 |
細胞殺傷効果の高いα線放出核種「アスタチン-211(211At)」を用いた内用放射線療法は、高いがん治療効果が期待できる。そこで代表者らが、がん診断用薬剤として開発してきた、RI標識αメチルフェニルアラニン(AMP)誘導体を母体骨格として選択し、211At標識AMP誘導体を用いた、治療効果の高い内用放射線療法を開発することを計画した。 At-211標識アミノ酸誘導体として、2位にAt-211を導入した、2-211At-AAMPの合成を行い、インビトロ細胞実験を行ったところ、がん細胞に対する集積性とがん細胞に対する治療効果を示した。また血漿中でインキュベートしたところ、6時間後においても未変化体として存在していたことから、生体内で安定であることが明らかとなった。続いて担がんマウスにおける体内分布および腫瘍集積性を検討したところ、体内からの速やかなクリアランスと腫瘍への集積性が認められた。少数のマウスを用いた治療実験を行ったところ、ある程度の腫瘍増殖抑制効果が認められた。 また18F標識アミノ酸である18F-FAMTを用いて、体内動態制御法の検討を行ったところ、有機アニオントランスポーター阻害剤であるプロベネシドにより、18F-FAMTの腫瘍集積性を向上させることに成功した。また、静脈内投与だけでなく、腹腔内投与および経口投与においても同様の効果が認められた。一方、他の候補併用薬剤として考えていた、酸性アミノ酸および塩基性アミノ酸は、体内動態に与える影響はほとんど認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
At-211標識アミノ酸の腫瘍集積性及び治療効果を確認することができた。また体内動態制御法の検討においてもプロベネシドの有用性を明らかにした。
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今後の研究の推進方策 |
At-211標識アミノ酸による治療実験を、マウスの匹数を増やして行う。またプロベネシド併用によるAt-211標識アミノ酸の体内動態変化についても検討を行う。
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