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2021 年度 研究成果報告書

統計呼吸動体モデルを軸とした寡分割高精度放射線治療技術の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02766
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

中村 光宏  京都大学, 医学研究科, 准教授 (30584255)

研究分担者 中尾 恵  京都大学, 医学研究科, 教授 (10362526)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード医学物理学 / 統計呼吸動体モデル / 時空間画像データ / 適応放射線治療 / 非侵襲呼吸性移動対策
研究成果の概要

呼吸性移動を伴う病変に対する寡分割高精度放射線治療では,体内臓器の状態変化に伴う線量分布への影響に加えて,体内マーカー留置に伴う侵襲性や病変の動きとの非同調性に関する問題が内在している.本研究では,これらの問題を解決すべく,膨大な時空間画像データに基づいて多臓器変位を記述した統計呼吸動体モデルの創出と統計呼吸動体モデルを用いた非侵襲呼吸性移動対策照射法の開発に取り組んだ.その結果,上腹部から骨盤領域にかけて高精度なモデル生成に成功した.また,X線画像上で目視不可能な標的に対する非侵襲呼吸性移動対策照射法への応用に向けて本モデルを拡張し,提案手法の有用性を確認した.

自由記述の分野

医学物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

膨大な時空間画像データと多臓器変位の自動認識技術によって統計呼吸動体モデルを創出した研究は現時点では見当たらない.このモデルは本研究の軸であり,放射線治療における様々なシーンで活用できる.例えば,呼吸性移動対策では動体追尾照射が理想的であるが,その可否は腫瘍サイズや密度に依存するため,適用率は極めて限定的である.一方,肝癌及び膵癌に対する呼吸同期照射や動体追尾照射では,照射位置確認のために体内マーカーの留置が必須である.統計呼吸動体モデルを用いた非侵襲呼吸性移動対策照射法は呼吸性移動を伴う全ての病変に対して適用可能な技術であり,寡分割高精度放射線治療を遂行するために必須な開発項目である.

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公開日: 2023-01-30  

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