現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度までにおいて、骨肉腫のマウスモデルで無治療群、薬剤単独群、放射線(X線)単独群、薬剤+放射線併用群を比較することにより、併用群における治療効果を明らかにする研究を施行した。具体的には、難治性がんに対して、放射線(X線または炭素線)とPD-L1単剤、あるい はCTLA-4抗体単剤との併用で局所および遠隔転移に対する治療効果を解明し、その影響となっている免疫担当細胞(CD8+T細胞、 Treg、骨髄由来制御細胞等)の解析をflow cytometryでの解析を行った。今回の検討により、X線とPD-L1抗体及びCTLA-4抗体の併用により骨肉腫に対して著明な抗腫瘍効果が得られることを明らかにすることができた (Takahashi Y, Seo Y, Ogawa K et al. Plos One, 2018)。さらに、炭素線とPD-L1抗体及びCTLA-4抗体の併用により骨肉腫に対して著明な抗腫瘍効果が得られることを明らかにすることもできた (Takahashi Y, Seo Y, Ogawa K, et al. Oncotarget, 2019)。また、膵がんマウスモデルに対して、X線とPD-L1抗体及びCTLA-4抗体の併用により骨肉腫に対して著明な抗腫瘍効果が得られることを確認した。
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