研究課題/領域番号 |
18H02768
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
福士 政広 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 客員教授 (70199199)
|
研究分担者 |
井上 一雅 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (20508105)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | α線計測技術 / α線内用療法 / 放射能量 / 放射線防護 |
研究成果の概要 |
ポータブルα線スペクトルサーベイメータの開発・改良を行った。検出器に2000mm^2面積イ オン注入型シリコン半導体検出を採用し、さらにアルミ製ハニカム構造を付加した構造とした。その結果、241Am電着線源で半値幅と10分の1幅で123 keV、247keVとなり、225Ac、226Raのα線エネルギー差800 keVを識別が可能となった。また、コリメータ付加により225Acおよびその子孫核種から放出されるα線のテーリングによる影響を抑えることができ、225Acに混入する226Raの検出が可能であると示唆れた。本器は、α核種製造現場での有効性が高く、α核種の同定法を簡便化するものである。
|
自由記述の分野 |
ライフサイエンス
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年前立腺がん治療薬としても承認されたα核種を用いた核医学治療は、従来の治療に比べ治療効果を望めることから、今後さらなるα核種治療薬の開発や使用量の拡大が予想される。一方で、治療薬の使用や放射線管理にあたっては、α線は専用の測定器が必要で装置が大型で汎用性に欠け、真空状態での使用が必要といった課題があった。この装置は、空気中でα核種の放射能量と核種弁別が可能となった。さらに、コリメータ付加と筐体素材検討により、空気中でのエネルギー分解能100 keV程度で重量も軽量である。 従来のα線放出核種の同定法を大きく簡便化するものであり、α核種製造現場での使用が期待される。
|