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2020 年度 研究成果報告書

エピゲノム制御に基づく炎症性腸疾患個別化医療の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02799
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

仲瀬 裕志  札幌医科大学, 医学部, 教授 (60362498)

研究分担者 青井 貴之  神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (00546997)
鈴木 拓  札幌医科大学, 医学部, 教授 (20381254)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードiPS細胞 / オルガノイド / 腸管上皮細胞 / エピゲノム / 自然免疫
研究成果の概要

発症機序が腸管上皮機能障害によるところが大きいと考えられる潰瘍性大腸炎(UC)患者の生検組織を用いてオルガノイド作製を行った。UC患者腸管上皮細胞からのオルガノイド樹立は確立し、腸管オルガノイドからiPS化、その細胞を腸管上皮に分化させることに成功した。UC患者のオルガノイドおよびiPS化後に分化した腸管上皮細胞からDNAを抽出して、エピゲノム変化を網羅的に解析した。その結果から、腸管上皮細胞の分化制御に関する転写因子にエピゲノム変化が認められていることが明らかとなった。

自由記述の分野

炎症性腸疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

炎症性腸疾患(IBD)は再発再燃を繰り返す原因不明の難治性疾患であるが、その発症原因は現在のところ明らかとなってはいない。本邦における患者数は増加の一途を辿り、根本的治療方法の開発が望まれている。遺伝的要因のみならず、後天的細胞機能異常がIBD発症に関与している可能性が強く示唆されている。我々は、日本人IBD患者の腸管上皮細胞からiPS細胞を樹立し、iPS細胞からさらに分化誘導された腸管上皮細胞を含む自然免疫担当細胞を用いることにより、個々の患者のエピゲノム変化をとらえるシステムを構築した。今後は、この手法を用いてIBD患者一人一人の細胞機能異常が同定し、究極の個別医療を開発につなげていく。

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公開日: 2022-01-27  

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