• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

ヒト脂肪性肝炎オルガノイドの作出に基づく疾患研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18H02800
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

武部 貴則  東京医科歯科大学, 統合研究機構, 教授 (20612625)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード脂肪性肝炎 / 線維化 / Wolman病 / オルガノイド
研究成果の概要

本研究において、免疫系細胞を含む複数種類の細胞が含まれたヒト肝臓オルガノイドをヒトiPS細胞から創出するための新規培養技術を世界に先駆けて構築した。さらに、遊離脂肪酸の添加手法を最適化することを通じて、脂肪性肝炎の特徴である脂肪蓄積・炎症・線維化といった段階的な病態変化を肝臓オルガノイドへ誘導することに成功した。また、このオルガノイドモデルが臨床病態と相関することを検証するために、先天性の脂肪性肝炎をきたすことが知られているWolman病の患者iPS細胞由来肝臓オルガノイドを作製し、顕著な脂肪蓄積や炎症応答・線維化の亢進など、臨床病態と一致する表現型が観察されることを明らかとした。

自由記述の分野

発生生物学、幹細胞生物学、消化器内科学、再生医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫系細胞(マクロファージ様細胞)が出現するオルガノイド技術を開発したことにより、肺や腸などを含むさまざまな臓器の炎症・線維化疾患に対する研究に、類似の手法が有効となる可能性が考えられる。さらに、従来の動物モデルやオルガノイド技術では困難だった、脂肪性肝炎等の患者数の多い複雑なヒト疾患メカニズムの理解の加速に大きく貢献すると期待される。将来的には、ヒト脂肪性肝炎の患者病態の再現に優れている特徴を活用し、オルガノイドを用いた創薬スクリーニングを通じて、未だ有効な治療薬のない脂肪性肝炎に対する新薬の開発へつながることも期待される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi