研究課題/領域番号 |
18H02803
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
古川 哲史 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (80251552)
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研究分担者 |
竹内 純 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (10451999)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心房細動 / 全エクソン相関解析 / 自律神経 / マクロファージ / 炎症 |
研究成果の概要 |
心房細動の全エクソン関連解析(ExWAS)で得られたオッズ比が高く、アミノ酸置換をもたらすレアな1塩基多型(SNPs)の機能解析を、in vitro及びマウスモデルでのin vivoで解析を行った。高齢者に多く認めたsall 3のSNPは、自律神経の交感神経・副交感神経の分化異常をもたらすことで心房細動発症リスクとなることが明らかとなった。若年者に多く認めたTks5のSNPは、マクロファージの遊走・浸潤の増強、これを介して炎症を惹起することで心房細動発症リスクとなることを明らかとした。
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自由記述の分野 |
循環器内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心房細動は最も多い不整脈であり(患者数約100万人)、高頻度に脳卒中(心原性脳塞栓)を合併し、寝たきりの原因となるため、その治療が喫緊の社会問題となっている。全ゲノム関連解析では、1塩基多型が遺伝子外に存在することが多く、疾患との関連が低いことで創薬シーズを同定するに至っていない。全エクソン関連解析を用いることにより、疾患との関連が高く、アミノ酸置換を有する変異を2つ同定した。その機能解析から、これまで知られていなかった心房細動の新たな病態発現機構、創薬シーズを同定でき、心房細動の新たな治療戦略に役立つことが期待できる。
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