• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

心房細動の治療効果を規定する分子機構の解明とリスク診断

研究課題

研究課題/領域番号 18H02804
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 敏博  東京医科歯科大学, 統合研究機構, 教授 (50292850)

研究分担者 角田 達彦  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10273468)
合屋 雅彦  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (30521364)
古川 哲史  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (80251552)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードゲノム解析 / オミックス解析 / 心房細動
研究実績の概要

心房細動は最も頻度の高い不整脈疾患である。本疾患は加齢とともに発症リスクが急激に上昇し、70歳代で5 %、80歳代で10 %、90歳代で25 %が発症すると言われている。合併症である心原性脳塞栓が寝たきり老人の主要原因の1つとなることから、高齢化率が21%を超える超高齢社会のわが国では深刻な社会問題を引き起こす疾患である。一方、心房細動を始めとする生活習慣病は、多数の遺伝的因子と環境要因が複雑に絡みあって発症すると考えられている。生活習慣病の遺伝的要因に関しては、近年の急速なゲノム解析技術の発達により、数百万ヶ所に及ぶSNP座位について比較的容易にゲノム情報を得ることができるようになってきた。この技術を用いてゲノムを網羅的に相関解析するゲノムワイドアソシエーション研究(GWAS)により、多数の疾患について、数多くの疾患関連遺伝子座位が同定され、報告されてきた。心房細動についても多数の関連遺伝子が発見されている。しかしながら、臨床的に有用な指標についての遺伝子研究を含むバイオマーカー探索研究や分子メカニズム解明研究はなされていない。「体質」としての遺伝的要因を把握し、同時に治療の前後で患者の体内で起きている変化を捉え、遺伝的因子と環境要因との複合的な分子ネットワークの解明をすることで、心房細動の治療効果に個人差が生じる原因をつきとめる。2019年度はサンプルの収集、ゲノム解析と発現情報解析を施行し、多階層情報を収容する統合データベースの初期構築を行った。また初期のデータに基づき、予備的な統合解析を施行した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

サンプル収集、ゲノム解析、発現情報解析とも特段の問題なく進行し、tentative なデータベースを構築して、初期のpreliminary な解析を行った。承認された研究経費は応募の際に申請した研究費用の6割程度であったが、他の研究資金により、多少なりともカバーされつつある状況である。

今後の研究の推進方策

当初の研究計画の通り、サンプル収集に引き続き臨床情報・ゲノム情報・発現情報からなる統合データベースにデータを入力し、都度tentativeなデータに基づいた解析を進めていく。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi