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2020 年度 研究成果報告書

心筋Na/Ca交換体の遺伝子異常がもたらす致死性不整脈症候群の新規分子病態

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02808
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

蒔田 直昌  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 副所長 (00312356)

研究分担者 牧山 武  京都大学, 医学研究科, 特定講師 (30528302)
渡邊 泰秀  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50305380)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード早期再分極症候群 / Na/Ca交換体 / 遺伝子変異 / 突然死 / ゲノム編集 / パッチクランプ
研究成果の概要

心電図J波を特徴とする早期再分極症候群6家系に、心筋Na/Ca交換体(NCX1)の遺伝子変異を同定した。うち2家系は全ゲノムシークエンスによってNCX1変異が疾患の原因であることを検証した。細胞発現系を用いて変異NCX1蛋白の45Ca取り込み能の低下、NCX1電流量の低下とNCX1蛋白の細胞内トラフィッキング異常を確認した。ゲノム編集で作成したNCX1変異L215Hのノックインマウスは、右室心尖部からのバースト刺激によって心室頻拍が誘発された。心電図のJ波を特徴とする早期再分極症候群の原因として、心筋NCX1遺伝子異常が初めて明らかになった。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

心電図のJ波は長い間正常亜型と考えられてきた。最近J波を特徴とする特発性心室細動は、早期再分極症候群(ERS)という独立した致死性不整脈と認識されているが、未発症のERS患者とJ波陽性の健常人を心電図だけで鑑別することは困難である。本研究はこれまで未解明だったERSの新たな原因として、心筋Na/Ca 交換体(NCX1)の遺伝子異常を明らかにした。今後NCX1の変異と詳細な機能異常がさらに詳細に解明されれば、遺伝子解析結果に基づく心臓突然死のリスクを評価と層別化が可能になり、突然死の個別化予防医療の実現につながることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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