研究課題/領域番号 |
18H02839
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
|
研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 (2020) 愛媛大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
安川 正貴 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (60127917)
|
研究分担者 |
越智 俊元 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (10571086)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | がん免疫療法 / CAR-T細胞 / 一本鎖抗体 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、一本鎖抗体 (scFv)作製技術を基軸に、がん抗原を特異的に認識する既知の抗体の可変領域を利用して、ヒト免疫グロブリン可変領域ライブラリーと組み合わせる。そして、scFvライブラリーをキメラ抗原受容体 (CAR)遺伝子に組み込んで、CARライブラリーT細胞を作製した。さらに、CAR-T細胞の刺激・増殖・生存・細胞傷害活性などを総合的に評価しながら新たなscFvを同定する新規技術を確立した。本技術を用いることで、がん抗原を認識する様々な新規scFvを搭載した高機能性CAR-T細胞を作製することが可能となり、難治性がんに対する次世代CAR-T細胞療法開発が期待できる。
|
自由記述の分野 |
内科学、血液学、免疫学、腫瘍学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回我々が確立した新規一本鎖抗体 (scFv)作製技術を用いれば、CAR-T細胞が発現するscFvの標的認識様式を繊細に調律しながら、CAR-T細胞の機能と抗腫瘍効果を最大限に誘導できるscFvを迅速かつ安定して作製することが可能となる。本研究は、これまでと異なる視点から、CAR-T細胞が標的抗原を認識するために重要な働きを担うscFvに着目した。本技術は、これまでに開発されてきた様々な改良型CAR-T細胞の機能をさらに高めることにも応用が可能であることから、難治性がんを標的とした次世代CAR-T細胞療法開発領域におけるインパクトは特に大きく、社会的意義も高いと考えられる。
|