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2020 年度 研究成果報告書

クリプトコックス症の内因性再燃発症仮説の動物モデルを用いた検証と免疫機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02851
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

川上 和義  東北大学, 医学系研究科, 教授 (10253973)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードクリプトコックス / 潜伏感染 / メモリーT細胞 / 内因性再燃 / 免疫機序
研究成果の概要

近年、クリプトコックス症は潜在性感染後に免疫不全により内因性再燃すると考えられている。本研究では、クリプトコックスに特異的なT細胞抗原受容体を高発現するトランスジェニックマウスを用いて潜在性感染モデルの作成に成功した。潜在性感染状態では、本真菌が感染した多核巨細胞をともなう肉芽腫が肺内に形成され、TNF-αを発現したマクロファージとともに、MCP-1を発現したB細胞やT細胞が散在性に観察された。本モデルを用いることで、クリプトコックスの潜在性感染から内因性再燃に至る詳細な免疫機序の解明が期待される。

自由記述の分野

感染症内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、クリプトコックス症は潜在性感染後に免疫不全により内因性再燃すると考えられている。本研究では、我々が樹立した本真菌に特異的なT細胞受容体を高発現するトランスジェニックマウスを用いることで、この重要な臨床的課題へのアプローチを可能とする動物モデルの作成に成功した。さらに、本モデルを用いることで、潜伏感染時にみられる肉芽腫や多核巨細胞の形成・維持における免疫機序の一端を明らかに出来た。今後、より詳細な免疫機序を解明することで、臨床的に重要なクリプトコックス髄膜炎の発症病態の解明に迫ることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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