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2020 年度 実績報告書

ウイルス糖尿病感受性遺伝子の意義とそのメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 18H02853
研究機関佐賀大学

研究代表者

永淵 正法  佐賀大学, 医学部, 特任教授 (00150441)

研究分担者 高橋 宏和  佐賀大学, 医学部, 特任教授 (20607783)
安西 慶三  佐賀大学, 医学部, 教授 (60258556)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード糖尿病 / ウイルス / Tyrosine kinase 2 / stat / 感受性遺伝子 / インスリン / 膵島細胞
研究実績の概要

研究の目的)ウイルス糖尿病感受性遺伝子をマウスとヒトで検討することにより、その意義を明らかにする。その成果を基盤として、将来、糖尿病の原因ウイルスを科学的根拠を持って高感度に同定しワクチン開発へ繋げる。
研究成果)マウスにおける未知の感受性遺伝子を有することが想定されるDBA/2マウスを用いて感染後の膵島細胞のゲノムワイド研究を施行した。すなわち、感染後の膵島細胞における遺伝子の発現レベルを、抵抗性系統であるC57BL/6(B6)マウスと、感受性系統DBA/2マウスの膵島細胞で比較検討し、さらに、ノミネートされた遺伝子群のネットワーク解析を行うことにより、ハブとなる遺伝子を探索した。その結果、インターフェロン受容体以下のシグナル分子Stat2が責任遺伝子であることを特定し、論文発表することができた。(BBRC 2000)
ヒトの2型糖尿病患者におけるTYK2遺伝子多型(TYK2 promoter variant :TYK2PV)の意義を、肥満度、インスリン抵抗性、分泌能と関連があるかどうかを検討した。その結果、TYKPVを有する2型糖尿病患者は、非肥満であり、インスリン抵抗性が低く、かつ、インスリン分泌能が低下していることが明らかにすることができ、論文発表を行った。(Genes 2021)
将来展望)今後、このような感受性遺伝子研究の成果を基盤として、高感度に糖尿病を誘発するウイルスを同定するシステム開発に取り組んでいる。すでに糖尿病誘発性候補ウイルスCoxsackie B群ウイルス16株について、増殖、プラック形成による感染価の測定を完了し、保管している。同時にヒトのウイルスが効率よく感染するように膵島細胞特異的にそウイルス受容体を発現するトランスジェニックマウスの作成にも成功した。今後、この系を活用して糖尿病原因ウイルスを同定する準備が整っている。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] TYK2 promoter variant is associated with impaired insulin secretion and lower insulin resistance in Japanese type 2 diabetes patients2021

    • 著者名/発表者名
      Mori H, Takahashi H, Mine K, Higashimoto K, Inoue K, Kojima M, Kuroki S, Eguchi T, Ono Y, Inuzuka S, Hidenobu H, Nagafuchi S, Anzai K
    • 雑誌名

      Genes

      巻: 12 ページ: 400

    • DOI

      10.3390/genes12030400.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Impaired upreglation of Stat2 gene restrictive to pancreatic β-cells is responsible for virus-induced diabets in DBA/2 mice.2020

    • 著者名/発表者名
      Mine K, Nagafuchi S, Hatano S, Tanaka K, Mori H, Takahashi H, Anzai K, Yoshikai Y.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 521:853-860

      巻: 521 ページ: 853-860

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2019.10.193

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Genetic Susceptibility of the Host in Virus-Induced Diabetes.2020

    • 著者名/発表者名
      Mine K, Yoshikai Y, Takahashi H, Mori H, Anzai K, Nagafuchi S.
    • 雑誌名

      Microorganisms

      巻: 8 ページ: e1133

    • DOI

      10.3390/microorganisms8081133

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] EMC-Dウイルス誘発糖尿病におけるメスの感受性に関する検討2020

    • 著者名/発表者名
      三根敬一朗、森仁恵、高橋宏和、吉開泰信、安西慶三、永淵正法
    • 学会等名
      第63回日本糖尿病学会年次学術集会
  • [学会発表] NOD マウスにおけるTyk2 遺伝子の意義の解明2020

    • 著者名/発表者名
      三根敬一朗、吉開泰信、森仁恵、高橋宏和、安西慶三、永淵正法
    • 学会等名
      第58回日本糖尿病学会九州地方会

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公開日: 2021-12-27  

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