ヒトゲノム中に内在性リガントが不明の「オーファン」な非嗅覚Gタンパク質共役受容体(GPCR)が少なくとも120種類ある。この内の49種類がヌクレオシド等の低分子リガンドが結合するクラスAである。オーファンGPCRの生理的リガンド探索研究については、ヒトゲノムが解明された2003年頃に世界中で精力的に研究が行われて、多くの新規リガンドが発見された。しかし、近年新規リガンドの報告が激減している。GPCRのリガンドとして修飾ヌクレオシドを同定したという本研究成果は、GPCR研究の促進に繋がることが期待される。
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