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2021 年度 研究成果報告書

肝硬変・肝不全治療に向けたヒト体性幹細胞を用いた再生医療の新規基盤づくり

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02866
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

鄭 允文  筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (80404995)

研究分担者 大河内 信弘  筑波大学, 医学医療系, 客員教授 (40213673)
高井 まどか  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (40287975)
高橋 一広  筑波大学, 医学医療系, 講師 (80794528)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードオルガノイド / 肝不全 / 再生医療 / 細胞移植 / ヒト体性幹細胞 / 免疫不全ラット / ヒト化肝臓
研究成果の概要

本研究ではヒト胎盤組織幹細胞やヒト多能性幹細胞に対して、新規の三次元多細胞共培養システムを用いることによって、生体内の臓器発生過程や細胞社会の相互作用を模倣して新規消化器系組織原基を創出する独創的技術を開発した。さらに、免疫不全ラットに対してヒト肝細胞を移植し、ヒトアルブミン分泌やヒト型薬物代謝機能を確認した。またヒト-ラットの異種拒絶に関してはマクロファージの役割も確認できた。ヒト細胞に対する免疫寛容を誘導する“don't eat me”関連遺伝子をラットに発現させ、細胞移植でも臓器移植でもない新しい移植モデルを創出でき、今後、移植医療、再生医療に大きな貢献をもたらすと期待される。

自由記述の分野

幹細胞生物学と再生医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

免疫不全動物を用いて、異種移植におけるマクロファージの種差認識と拒絶に関わる役割の深く理解できたことは、器官移植医療における器官源の作成や移植効率向上に向けた基盤的技術につながると考えられる。また、肝オルガノイドの作成と移植は、消化器系の難治性疾患であり年間死者数が2万人に及ぶ末期肝不全に対する新規治療法となるものである。さらに、この移植・再生医療の新規基盤は、他臓器のオルガノイド移植、ヒト化動物モデルの作成、創薬などの、一連の新しい治療のフロンティアとなりうるものである。

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公開日: 2023-01-30  

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