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2020 年度 研究成果報告書

エクソーム解析によるゲノムプロファイリングに基づいた乳癌個別化治療の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02870
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

金 昇晋  大阪大学, 医学系研究科, 招へい准教授 (90346213)

研究分担者 下田 雅史  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30644455)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードエクソーム解析 / 乳癌 / 術前化学療法 / HRD / 感受性 / 予後
研究成果の概要

乳癌組織と末梢血からDNAを抽出し全エクソーム解析(WES)を術前化学療法で加療した乳癌120例で行い、抗癌剤感受性予測因子を検討した。Homologous Recombination Deficiency (HRD) 陽性率は25%で、陽性例は陰性例より病理学的完全奏功率(pCR)が有意に高かった(39% vs 10%, P=0.003)。HRDと腫瘍浸潤リンパ球(TIL)によるpCR予測は、HRD陽性/TIL陽性 56%、陽性/陰性 29%、 陰性/陽性 18%、陰性/陰性 6%であった。WESより求めたHRDは、単独またはTILとの組み合わせで抗癌剤感受性予測因子になることが示された。

自由記述の分野

乳腺外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

遺伝子損傷修復機構の破綻(Homologous Recombination Deficiency, HRD) はがん化だけでなく、PARP阻害剤やプラチナ系抗癌剤の感受性にも関与する。乳癌では特にトリプルネガティブにおいて、HRDは感受性因子になることが報告されている。しかし、本研究はゲノム情報から求めたHRDが、最も汎用されている抗癌剤治療であるタキサン系-アンスラサイクリン系抗癌剤の感受性を、しかも乳癌では最も頻度の高いサブタイプであり抗癌剤感受性の低いルミナル乳癌において予測可能であること示した。本結果は、実臨床の場で多くの乳癌患者に応用できることが期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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