研究課題/領域番号 |
18H02885
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 特別招聘教授 (90199373)
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研究分担者 |
石戸 聡 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10273781)
筒井 ひろ子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (40236914)
Qin XianYang 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (60756815)
宇山 直樹 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70402873)
波多野 悦朗 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80359801)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 外科手術後癒着 / IL-6 / 腹膜内皮細胞 / TNF / TGF / 好中球 |
研究実績の概要 |
腹部外科手術術後の癒着形成に関してこれまでにINF-gの重要性を報告した(Nat Med 2008: 14: 437-441)。今回はこの研究を進め、線維を形成する細胞は何か、またその線維化機構の詳細な分子機構解明を行った。手術により腹膜内皮細胞に障害が起き、タキキニンを産生、NKT細胞を介してIFN-gが大量の産生され、PAI-1の産生を伴い、フィブリンの溶解機構を阻止している。また一方でDAMP産生によりIL-6が産生される。またCXCL-2も産生され、好中球が局所にリクルートされ、IL-6によりTNF、TGFが腹膜内皮細胞に作用、内皮細胞自体がこれらの作用によりfibroblastとなり、線維に置き換わる分子機構を解明した。さらにIL-6のモノクロ抗体により癒着が制御されることを発見した(Sci Reports 2019: 9: 17558).この研究を基にさらに研究を進め、TNFモノクロにより癒着が制御されることを報告(Cell Physiol Biochem 2020: 54: 1041-53)、さらにAT-IIIの使用によっても癒着が制御されることを発見した(Cell Physiol Biochem 2021: 55: 400-412)。これらの薬剤はそれぞれanti-IL-6: アクテムラ、anti-TNF: エタネルセプト、AT-III阻害剤:ノイアートと製品化され臨床で既に使用されている薬剤であり、臨床にも応用可能性を示した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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