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2021 年度 研究成果報告書

痛みストレスによる腫瘍免疫増悪化と脳内報酬系亢進による免疫回復機構の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18H02900
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関星薬科大学

研究代表者

成田 年  星薬科大学, 薬学部, 教授 (40318613)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード中枢-末梢連関 / ストレス / 脳内報酬系 / 腫瘍免疫
研究成果の概要

痛みストレスや脳内報酬系の亢進による“末梢-脳-末梢”連関を介した腫瘍免疫修飾機構を科学的に解明する目的で、脳内ストレス応答性神経や脳内報酬系の神経ネットワークの賦活による脳-腫瘍免疫連関について解析を試みた。その結果、生体のストレス応答の起始核である視床下部室傍核コルチコトロピン放出ホルモン神経の活性化により、がん病態の悪化が認められた。一方、脳内報酬系を司る中脳辺縁ドパミン神経細胞の投射先である側坐核 D1-受容体含有神経の特異的活性化により抗腫瘍効果が認められた。こうした腫瘍増殖調節機構には、遠心性機構が働き、脾臓内免疫細胞の機能変容に伴うがん免疫の制御が関連している可能性が示唆された。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

痛みストレスによる腫瘍免疫に及ぼす影響や脳内報酬系の亢進による免疫回復機構を解析する研究ベクトルは、国内外でもほとんど行われていない。痛みやストレスによる“末梢-脳-末梢”連関を介した腫瘍免疫修飾機構や快楽刺激による腫瘍免疫制御機構を解析することにより、がん症状緩和の新たなアプローチを提示できる。がん治療におけるがん支持療法・緩和医療の意義、有用性を科学的に解析することを目的とする本研究は、超高齢社会・がん共存社会において極めて重要性が高い。

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公開日: 2023-01-30  

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