研究分担者 |
高須 朗 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00536170)
平出 敦 近畿大学, IRセンター, 教授 (20199037)
北村 哲久 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30639810)
鍬方 安行 関西医科大学, 医学部, 教授 (50273678)
片山 祐介 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50747144)
石見 拓 京都大学, 環境安全保健機構, 教授 (60437291)
溝端 康光 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (90420736)
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本の都市圏において救急隊要請時点から患者の転帰に至るまでの救急搬送患者情報を地域網羅的に収集した大規模データベースを用いて統計学的に解析し、救急搬送患者の記述疫学的分析や救急搬送患者の予後に影響を及ぼす要因を明らかにすることである。 研究初年度においては、まず2015年、2016年に収集された救急搬送患者のProfileを明らかにすることとした。方法としては、収集されたデータセットのうち不搬送事例や他府県に搬送された事例を除外したうえで、性別や年齢の差異によって消防機関側が入力した情報と医療機関側が入力した情報がミスマッチしたものを除外したうえで、救急班s脳患者のProfileを明らかにすることとした。 2015年は578,402件のデータが記録されたが、不搬送例や他府県等に搬送された症例を除外した325,769例のうち解析対象は315,327例(データ連結率96.8%)であったのに対して、2016年は573,384件のデータが記録され、不搬送や他府県に搬送された症例を除外した447,444例のうち解析対象は437,974例であった(データ連結率97.9%)。 解析対象の年齢の中央値は67歳(四分位範囲;40-80)で、男性が387,716例(51.5%)であった。救急外来で最も多かった診断名は「損傷・中毒その他の外因疾患」で197,161例(26.2%)であり、438,333例(58.2%)が外来診療のみで退院し、入院症例は299,004例(39.7%)であった。入院症例のうち最も多かった診断名は「循環器疾患」で60,565例(20.3%)で、入院後21日時点で176,274例(59.0%)が自宅退院し、入院中であったのは87,417例(29.2%)であった。
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