骨粗鬆症は閉経や加齢などにより骨の脆弱性が増大した結果、骨折のリスクが高まった状態と定義される。性腺機能不全による骨粗鬆症のメカニズムは解明が進んでいるものの、加齢による骨量低下のメカニズムは不明のままであった。我々は膜貫通型分子であるectonucleotide pyrophosphatase/phosphodiesterase 1 (Enpp1) の機能不全型自然変異マウスであるtip toe walk (ttw)マウスでは高リン食投与により、骨量の低下と異所性骨化をきたすことを見出し、Enpp1がリン代謝制御を通じて、カルシウム代謝制御において必須の役割を担っていることを明らかにした。
|