研究課題/領域番号 |
18H02949
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
香取 幸夫 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20261620)
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研究分担者 |
永富 良一 東北大学, 医工学研究科, 教授 (20208028)
本藏 陽平 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20810146)
池田 怜吉 東北大学, 大学病院, 講師 (30645742)
川瀬 哲明 東北大学, 医工学研究科, 教授 (50169728)
鈴木 淳 東北大学, 大学病院, 講師 (80735895)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 加齢性難聴 / 抗酸化作用 / PGC-1α/Nrf2経路 / Nrf2欠損マウス / 運動 / 騒音性難聴 |
研究実績の概要 |
1.正常マウスとNrf2欠損マウスを用いて、6~11週齢時にトレッドミルによる運動負荷を行い、12週齢時にABRで聴力測定を行う実験を進めている。Nrf2欠損マウス欠損群において過去の文献報告で用いられた弱めの運動負荷条件(移動距離8m/分、走行時間30分/日、峯松ほか、2009)での運動負荷の実施が難しく、動物の耐用性に問題があると考えられ、負荷方法を検討している。未だ至適な条件がまだ得られていない。 2.研究計画では12週齢時に正常マウスとNrf2欠損マウスに難聴の誘因となる騒音を付加するため、その条件を検討した。96dB、2時間の騒音曝露を行い、曝露後4時間後と7日後の聴力(4kHz~32kHz)をABRで測定した。この騒音暴露の条件において、Nrf2欠損マウスでは曝露直後(4時間後)における聴力閾値の上昇は正常マウスとの間に有意差はない一方、曝露7日後の聴力は12、16kHzで正常マウスに比べて有意に聴力閾値が高かった。正常マウスで認められる一過性の閾値上昇の後の聴力回復が、Nrf2欠損マウスでは12、16kHzで有意に減弱していた。今回の研究結果をもとに、運動負荷が酸化ストレスに対する脆弱性による聴力低下を補えるかどうかを検討する実験に用いる騒音負荷量を設定した。 3.前項の条件の騒音暴露7日後、ABR測定後にマウス蝸牛を採取し、有毛細胞の数をSurface preparationにより評価した。16kHzの聴取に対応する部位においてNrf2欠損マウスでは正常マウスに比して高率に外有毛細胞の脱落がみられ、Nrf2欠損マウスにおいて騒音暴露後の聴力(ABR閾値)の回復が少ない病態が蝸牛有毛細胞の減少を含むことを示した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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