研究課題/領域番号 |
18H02950
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
任 書晃 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80644905)
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研究分担者 |
吉川 欣亮 公益財団法人東京都医学総合研究所, ゲノム医科学研究分野, プロジェクトリーダー (20280787)
太田 岳 新潟大学, 医歯学系, 助教 (30790571)
崔 森悦 新潟大学, 自然科学系, 研究准教授 (60568418)
日比野 浩 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70314317)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ナノ振動 / 基底板 / 蝸牛 / 位置ずれ |
研究実績の概要 |
単一の赤外光を使うレーザ振動計は、一点に対し高精度の振動計測ができる。市販されている一般のレーザドップラー振動計は高価なため、本研究では経費節約の目的で全く普及していないSinusoidal Phase Modulating法(SPM法)を活用した。この方法は、Khannaらが標本の「交流的な振動の振幅」を定量する方法として記述している。一方で、Sasakiらは、「直流的な位置ずれ」の計測法として報告している。任と太田は、崔と共にアルゴリズムを開発し、振動の「振幅」と振動中心の「位置ずれ」を同時にリアルタイム測定できる“Dual SPM法”を創出した。位置ずれは、市販品では捉えられないパラメータである。振動振幅および振動中心の位置ずれの度合いをあらかじめ既知とするピエゾ素子を用いて動作確認を行った。40 pmの振動振幅限界を確認すると共に、位置ずれ最小値約 1 nmを達成した。今後はこの装置を用いて、計画通り動物実験を行なっていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画書通り、新規レーザー微小振動計測装置の開発を終え、さらに無生物(ピエゾ)を用いてその動作を確認できた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り、装置の動物実験への最適化を進める。対象は正常マウスを用いる。
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