マクロファージで特異的にSt18を欠損させたマウスは、敗血症に脆弱であった。このマウスではVEGFの発現が亢進していたため、VEGFのシグナルを抑制する化合物を投与したところ、敗血症に対する脆弱性が改善した。St18を欠損するマクロファージでは野生型より多くのSp1がVEGFプロモーターに結合しており、St18を欠損するマクロファージから産生されるVEGFはSp1の阻害剤で抑制された。また、St18はSp1と直接結合することでSp1のVEGFプロモーターへの結合を阻害することが判明した (Maruyama et al Cell Rep, 2020)。
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