研究課題/領域番号 |
18H02978
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
水野 智仁 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (60325181)
|
研究分担者 |
加治屋 幹人 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (00633041)
岩田 倫幸 広島大学, 病院(歯), 助教 (30418793)
川上 秀史 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70253060)
栗原 英見 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (40161765)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 侵襲性歯周炎 |
研究成果の概要 |
monocyte to macrophage associated protein (MMD)2に、A116VおよびR126P変異を有する2家系を見出した。これらの家系の発症者はfMLPに対する好中球走化能が健常者に比べて阻害されていた。これらの変異を有するノックインマウスを作製した。絹糸結紮モデルによって歯周炎を誘発したところ、ワイルドタイプマウスに比べてノックインマウスでは重度の歯周炎が誘発された。またノックインマウスの好中球はワイルドタイプマウスの好中球に比べてfMLPに対する走化能が阻害されていた。HEK細胞を使用した実験から、これらの変異はERKのリン酸化を阻害することが示された。
|
自由記述の分野 |
歯周病学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急速で高度な歯周組織破壊を特徴とする侵襲性歯周炎の発症機序の一部が解明されたことによって、現在の対症療法中心である治療とはまったく違った、発症機序にもとづいた治療法の開発の基礎的なデータが得られた。MMD2が遺伝学的のみならず、機能面からも侵襲性歯周炎の原因遺伝子であることが示されたため、侵襲性歯周炎は可能な限り早期の確定診断が求められることから、将来的に罹患する可能性のある本家系内の若年者の血液を採取することによって本疾患を遺伝子診断することおよび孤発例のスクリーニングが可能となり、予防医療にも発展させることができる。
|