研究課題/領域番号 |
18H02987
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
都留 寛治 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (50314654)
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研究分担者 |
佐藤 平 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (80866715)
梶本 昇 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30824213)
丸田 道人 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (40507802)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 人工骨補填材 / インターフェイス制御 / 骨伝導性 / 生体吸収性 |
研究実績の概要 |
β型リン酸三カルシウム(βTCP)の表面微細構造制御による骨系細胞の活性化 粒径制御したβTCP顆粒を1300℃で12時間処理してα型リン酸三カルシウム(αTCP)に相変換した。次に、相対湿度100%の雰囲気下100℃で12時間水熱処理して表面に微細構造を有するカルシウム欠損型ハイドロキシアパタイト(cdHAp)を作製した。最後に1100℃で12時間処理してβTCPに相変化させ、表面に微細構造を有するβTCPを作製した。この試料に骨芽細胞様細胞を播種したところ、培養9日目の細胞数は表面に微細構造を有していないβTCP上の細胞数に比べて24倍高くなり、アルカリフォスファターゼ活性は4倍高くなった。以上の結果から、本手法によりβTCP顆粒表面に作製した表面微細構造は骨系細胞の活性化に有効と結論づけた。 ハイドロキシアパタイト(HAp)の結晶性および気孔率が生体吸収性に及ぼす影響 アパタイトセメントの出発原料粉末の反応性やセメント硬化体の養生条件を検討し、HAp単一相ブロックを作製した。さらに、作製時の混水比、圧力および熱処理温度を変えることで、結晶性は一定で気孔率が異なるHApブロックおよび気孔率は一定で結晶性が異なるHApブロックを作製することに成功した。作製したHApブロックを用いて初期のタンパク質吸着量を評価したところ、気孔率(比表面積)が大きいほど多くなるが、結晶性との相関は認められなかった。初期の細胞接着性は気孔率、タンパク吸着量および結晶性のいずれにも依存せず、いずれも良好な細胞接着性を示した。破骨細胞が作るハウシップ窩を模倣したpH5.5の緩衝液中におけるHApブロックの溶解性は気孔率(比表面積)が高くなると大きくなる傾向が認められた。以上の結果から、本手法により低結晶化とミクロ気孔の導入はHApブロックの生体吸収性向上に有効と結論づけた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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