研究課題/領域番号 |
18H02990
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池邉 一典 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
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研究分担者 |
増井 幸恵 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10415507)
松田 謙一 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (80448109)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 口腔機能 / 健康長寿 / 認知機能 / 運動機能 |
研究実績の概要 |
近年、口腔機能維持の重要性が高まっているが、口腔機能は年齢とともに低下するのか、性別によって低下に差があるのかは明らかになっていない。そこで本研究は、高齢者を対象に3年間の縦断研究を行い、咬合力ならびに舌圧に対する、性別、年齢、加齢、歯数の影響を検討することを目的とした。 本研究は、2013年から2016年の会場調査に参加した自立した地域在住高齢者1701名のうち、3年後の追跡調査に参加し、かつ評価項目のデータがすべて揃っている者951名(74-78歳群466名、82-85歳群391名、89-95歳群94名)を解析の対象とした。口腔内検査により残存歯数を記録し、咬合力の測定にはデンタルプレスケールを用いた。また、JMS舌圧測定器を用いて舌圧を測定した。統計学的分析には、咬合力と舌圧それぞれを目的変数とし、性別、年齢群、時間経過、残存歯数を説明変数とした一般化線形混合モデル(GLMM)を用いた。有意水準は5%とした。 GLMMの結果、咬合力に対して、性別(参照:男性、女性:非標準化係数(B)=-66.9、p<0.001)、年齢群(参照:74-78歳群、82-85歳群:B=-81.7、p<0.001、89-95歳群:B=-87.2、p<0.001)および残存歯数(B=13.8、p<0.001)が有意な変数となったが、時間経過は有意な変数とならなかった。舌圧は、性別(参照:男性、女性:B=-0.94、p=0.034)および年齢群(参照:74-78歳群、82-85歳群:B=-1.78、p<0.001、89-95歳群:B=-5.47、p<0.001)、時間経過(B=-0.82、p<0.001)が有意な変数となったが、残存歯数は有意な変数とならなかった。本研究の結果より、咬合力は加齢による影響が少なく、舌圧は加齢による影響を受けやすい可能性が示された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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