研究課題/領域番号 |
18H03000
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東亜大学 (2020) 広島大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
岡本 哲治 東亜大学, その他の研究科, 教授 (00169153)
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研究分担者 |
吉岡 幸男 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (20335665)
工藤 保誠 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (50314753)
浜名 智昭 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (40397922)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 無血清培養 / 癌幹細胞 / 放射線耐性細胞 / HBp17/FGFBP-1 / miRNA / exosome / krt13 / IGF2 |
研究成果の概要 |
癌は増殖能の高い細胞集団やある程度分化および成熟をした細胞集団などからなり、これらは癌幹細胞(Cancer Stem Cell)から派生している。本研究ではOSCCで高発現し増殖や血管新生に関与しているHBp17/FGFBP-1 (HBp17)のmicro RNAによる制御について明らかにした。また放射線療法(RT)は主要な治療法であるが、放射線耐性(RR)を示す。また治療後CRを示しても後に再発する症例が見られる。これは癌幹細胞の存在による。OSCCのRT耐性機序を解明するためOSCC細胞株からHDR及びLDRの放射線照射系でRR-SCC株を単離し放射線耐性に関与する遺伝子群を明らかにした。
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自由記述の分野 |
口腔外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
VD3/ED-71はOSCC細胞に対してregulatory chemical messengerとしてexosomal miR-6887-5pの培養上清中への分泌を上昇させ腫瘍細胞及び周囲細胞に働きHBp17の発現を制御し増殖を抑制していた。ED-71の扁平上皮癌に対する治療薬としての有用性が示された。放射線耐性OSCC細胞ではIGF2やkrt13遺伝子が過剰発現され癌幹細胞の性質を持った細胞集団が蓄積し、腫瘍原性が亢進し、放射線・化学療法後の癌再発をもたらすと考えられた。RR-SCCモデルの確立は放射線耐性メカニズムを解明する強力なツールとなり、新規診断及び治療法の開発に有用と考えられた。
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