研究課題/領域番号 |
18H03022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
今井 奈妙 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90331743)
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研究分担者 |
種田 ゆかり 三重大学, 医学系研究科, 助教 (00444430)
福録 恵子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (90363994)
船尾 浩貴 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60804268)
横井 弓枝 東邦大学, 看護学部, 助教 (40740428)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 多種類化学物質過敏症 / 訪問看護支援 / 周波数調整 / 看護研究センター |
研究成果の概要 |
化学物質過敏症(MCS)患者の社会参加状況を把握する横断的研究(n=325)の結果は、就業率、患者会所属率が低く、ICF概念モデルを支持していた。 MCS患者の看護を阻害している心理社会因子の探索を目的とした研究結果では、患者側は訪問看護を希望していたが、看護師から揮発する微量化学物質を避けるために利用を躊躇していた。一方、看護師側は、現行医療システム上の問題によって看護提供を躊躇していた。 看護師が周波数調整機器を持参する訪問看護においては、MCSの症状改善効果の結果を得た。しかし、脱化学物質状態で訪問できる看護師の養成が必須であったため、看護師がそれらの講習を受けられる研究センターを建設した。
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自由記述の分野 |
基礎看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ICF概念モデルを用いたMCSの研究は類が無く、健康状態と心身機能・構造、活動、参加の相互関連性を認めた結果は貴重であった。また、本調査の回収率が低かったことも、MCS患者への郵送調査の限界を示す有意義な成果となった。MCS患者の看護を阻害する因子探索において、看護師から揮発する微量化学物質と現行医療システム上の課題が浮き彫りになったこと、および、看護師が波動調整機器を扱う訪問看護によりMCS症状の改善の可能性を示したことは、看護学の発展に寄与する成果であった。さらに、脱化学物質状態を体得できる看護師の養成が必須とされ、MCS支援の講習を受けられる研究センターを設置した社会的意義は大きい。
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