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2020 年度 研究成果報告書

粒子状物質による健康影響におけるDAMPの役割の解明とリスク評価法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18H03038
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関福井大学

研究代表者

平工 雄介  福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (30324510)

研究分担者 田中 昭代  九州大学, 医学研究院, 講師 (10136484)
村田 真理子  三重大学, 医学系研究科, 教授 (10171141)
中野 真規子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70384906)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード粒子状物質 / 炎症 / DAMP / インジウム / リスク評価
研究成果の概要

粒子状物質は呼吸器で慢性炎症を起こし、線維化や発がんをもたらす。DAMPとは傷害を受けた細胞から放出され、炎症反応を惹起する物質の総称であり、核蛋白HMGB1やS100蛋白などを含む。本研究では、インジウム化合物に曝露したヒト肺上皮細胞からHMGB1が放出され、近傍の細胞で炎症反応を誘導してDNA損傷を起こす機構を解明した。インジウム化合物を気管内投与したラットの肺ではS100蛋白の発現が劇的に増加した。インジウム曝露作業者の血清インジウムと間質性肺炎の指標KL-6は長期にわたり高値であり、将来肺癌の発生が懸念される。DAMPは粒子状物質による疾患のリスク評価に応用できる可能性が期待される

自由記述の分野

衛生学、公衆衛生学、環境医学、産業医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、我々の実験研究により報告した粒子状物質による健康障害の新規分子機構に基づき、炎症反応に重要な役割を果たすDAMPに注目して、従来と全く異なる発想に基づくバイオマーカーの開発を目指す点に学術的意義および社会的意義がある。また、基礎研究および疫学研究の成果を基盤として、ヒト集団における産業化学物質による健康影響のリスク評価に発展させ、労働者の健康管理に寄与する点に創造性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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