研究課題
バイオエアロゾルの粒度動態分析:エアロゾルの粒度分布について、レーザー回折式測定およびパーティクルカウンターを用い、エアロゾル(人工粘液を含む)発生装置と組み合わせることにより、飛沫などバイオエアロゾルの粒径(粒度)分布を測定するシステムを確立した。バイオエアロゾル感染モデル:加圧ポンプを止めて建物内圧縮空気配管に直結する工事を行ったことにより、より安定的な吸気システムを設置することができた。このシステムを用いてGFP発現パラミクソウイルスをモデルウイルスとして用いることにより、in vitro感染実験系の評価がより迅速に行えるようになった。これまでにウイルス濃度とエアロゾルの感染(暴露)時間をパラメーターとして各条件下での感染実験を行った結果、当初想定した30分間の噴霧時間を大幅に短縮した3分間の暴露で効率に細胞に感染することを明らかにした。この“閉鎖空間中の感染実験系”を用いて2019年度も引き続き、分化誘導したヒト呼吸器上皮細胞の感染試験を行うことに加え、マウスを用いた感染実験を行うことを計画している。粘液中のウイルスに対する手指消毒の効果判定:粘性を帯びた体液中の病原体の消毒液による殺菌・不活化効果を評価する。粘性体液を再現するため、急性上気道患者から採取した臨床検体(喀痰)および人工粘液を各々PBSに溶解し、粘度:10~000mPa・sに調整)を用いる。2019年度も引き続き判定試験を行うことを考えており、得られた成果を投稿論文として発表することを計画している。
2: おおむね順調に進展している
バイオエアロゾルの粒度動態分析:エアロゾルの粒度分布について、レーザー回折式測定およびパーティクルカウンターを用い、エアロゾル(人工粘液を含む)発生装置と組み合わせることにより、飛沫などバイオエアロゾルの粒径(粒度)分布を測定するシステムを確立した。バイオエアロゾル感染モデル:加圧ポンプを止めて建物内圧縮空気配管に直結する工事を行ったことにより、より安定的な吸気システムを設置することができた。このシステムを用いてGFP発現パラミクソウイルスをモデルウイルスとして用いることにより、in vitro感染実験系の評価がより迅速に行えるようになった。これまでにウイルス濃度とエアロゾルの感染(暴露)時間をパラメーターとして各条件下での感染実験を行った結果、当初想定した30分間の噴霧時間を大幅に短縮した3分間の暴露で効率に細胞に感染することが明らかとなった。
バイオエアロゾルの粒度動態分析:飛沫などバイオエアロゾルの粒径(粒度)分布を測定するシステムを用いて今年度も引き続き、粘(弾)性を付加することによる粒度分布の経時的変化を測定し、人工粘液の粒度分布の動態を評価する。バイオエアロゾル感染モデル:ヒト呼吸器の初代上皮細胞由来の不死化細胞株を樹立し、培養液を細胞表面ぎりぎりまで減らす「気相液相界面培養」により、細胞の分化誘導を行い、細胞表面にムチンが産生されることを確認している。上記の“閉鎖空間中の感染実験系”を用いて2019年度も引き続き、分化誘導したヒト呼吸器上皮細胞の感染試験を行う。さらに、マウスを用いた感染実験を行う。粘液中のウイルスに対する手指消毒の効果判定:粘性を帯びた体液中の病原体の消毒液による殺菌・不活化効果を評価する。粘性体液を再現するため、急性上気道患者から採取した臨床検体(喀痰)および人工粘液を各々PBSに溶解し、粘度:10~000mPa・sに調整)を用いる。2019年度も引き続き判定試験を行う。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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