研究課題/領域番号 |
18H03042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
中村 好一 自治医科大学, 医学部, 教授 (50217915)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 川崎病 / 疫学 / 追跡研究 / 長期予後 / 心後遺症 |
研究成果の概要 |
川崎病既往社6576人の生命予後に関する追跡を戸籍を用いて行った。平均追跡期間は30年であった。人口動態統計との死亡率の比較で、(1)急性期の死亡率は高かったが、急性期以降の死亡率の上昇は観察されなかった。(2)心後遺症を残した者の死亡率は有意に上昇していた。多くの対象者がまだ30歳代なので、「川崎病の既往が動脈の粥状硬化を促進するか」という課題に対する回答を得るためには、さらなる追跡が必要である
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自由記述の分野 |
小児科学、疫学、統計学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
川崎病既往社の長期予後に関する追跡研究はいくつかあるが、どれもが医療機関ベースであり、心後遺症を持つものが中心である。一方、本研究は川崎病既往者すべて(心後遺症を持たない者も含めて)を対象としている点がユニークである。また、川崎病既往者の長期予後を明らかにすることにより、川崎病既往者の管理に関する検討を行う際の重要なデータを提供し、医療や患者管理に貢献する成果である。
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