研究課題
本研究の目的は、潜在性動脈硬化・冠動脈疾患に関する既存研究の保存検体とデータを駆使し、日本人一般地域住民のエクオールとイソフラボン血中濃度を測定することで、動脈硬化進展・冠動脈疾患との関連、エクオール産生者と腸内細菌との関連、エクオールが動脈硬化や認知機能に及ぼす機序を検証し、ヒトにおけるエクオールと動脈硬化との関連を多角的に評価・検討することである。コロナ感染蔓延の影響で女性検体の測定が遅れた(610人分の検体を2023年4月に測定機関に送付し、現在結果待ちの状況である)。一方、当初の計画を変更し、男性フォローアップ参加者(約850人)のフォローアップ時点での検体測定を完了した。これはアウトカム要因の多く(認知機能や脳MRIなど)をフォローアップ時点で測定しているためである。今年度の成果には、エクオール産生能と大動脈石灰化との関連を検討した英語論文2編(Int J Cardiol. 2022; 352: 158-164; Sci Rep. 2022;12(1):20114)が含まれる。昨年度、学会発表した冠動脈硬化指標である冠動脈石灰化との関連も論文執筆中である。今後は女性のデータを整備し、腸内細菌、脳MRIおよび認知機能との関連についても解析・論文化を進め、エクオールの効果検証を進める予定である。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 3件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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