研究課題/領域番号 |
18H03055
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
新井 康通 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (20255467)
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研究分担者 |
小熊 祐子 慶應義塾大学, スポーツ医学研究センター(日吉), 准教授 (00255449)
漆原 尚巳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10511917)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 介護予防 / 高齢者 / 社会保険データベース / 健康長寿 / 身体活動 |
研究成果の概要 |
本研究では、日常生活に介護を必要としない85-89歳の元気高齢者1026名を対象として健康調査を実施し、認知機能、身体機能、食習慣や身体活動、地域とのつながり、血液バイオマーカー、遺伝子解析など広範な健康指標と、個人に紐づく医療・介護レセプトデータを突合した統合データベースを確立した。ベースラインの解析では、6つ以上の疾患を抱えている高齢者では主観的健康観が低いこと、抑うつ傾向が高いほど医療費負担が高くなることを明らかにした。研究期間中に新型コロナ感染のパンデミックが発生したため、緊急電話アンケートを実施し、特に視力障害がある高齢者の身体活動が減少していることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
老年医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に高齢化に伴う健康障害の急増が問題となる中、85歳以上の高齢者の介護予防法の開発につながる疫学データは貴重である。本研究は、この年代のコホート研究としては世界最大規模であり、血液バイオマーカー、遺伝子解析から認知・身体機能、生活習慣、地域参加まで広範な健康指標と医療・介護費用の関連を前向きに検証できる統合データベースを確立した点で学術的・社会手的に優れている。さらに、この年代の元気な高齢者は百寿者予備群として位置付けられ、百寿者研究と共通の健康評価、バイオマーカー解析を行ったことから、特に健康長寿者の腸内細菌叢解析において国際的な評価を得ている。
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