| 研究課題/領域番号 |
18H03061
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| 研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
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研究代表者 |
大塚 礼 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 室長 (00532243)
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| 研究分担者 |
荒井 秀典 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 病院長 (60232021)
中村 昭範 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 認知症先進医療開発センター, 室長 (00237380)
下方 浩史 名古屋学芸大学, 大学院栄養科学研究科, 教授 (10226269)
安藤 富士子 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 教授 (90333393)
西田 裕紀子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 研究員 (60393170)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 脳画像 / 生活習慣 / 縦断研究 / 地域住民 |
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| 研究実績の概要 |
地域から無作為抽出された中高年者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究」の第6-7次調査（2008-2012年）と本研究期間内に実施する追跡調査データを用い、 10年間の追跡による頭部MRI3次元画像（約2000名）から、１）中高年者における脳の形態学的加齢変化と、２）食事や身体活動等の生活習慣、教育歴や疾患既往等の個人背景要因が脳の形態学的加齢変化に及ぼす影響を明らかにする。次いで、脳の形態学的加齢変化と認知機能、抑うつ、高次生活機能障害、身体機能低下の関連性を検討し、食事や身体活動等の生活習慣は脳の形態学的変化を介し（あるいは独立して）心身機能低下を抑制するのかを明らかにする。
2018年度は、倫理審査や調査スタッフ教育等の準備を行い、10月に「脳とこころの健康調査Ⅱ」として、NILS-LSA第6-7次調査参加者のうち、死亡や転出、脱落者を除外し、調査参加への同意が得られた者について、国立長寿医療研究センターで頭部MRI3次元T1およびT2/FLAIR画像撮影、認知機能、歩行、握力、生活習慣や既往歴を問う調査を開始した。MRI利用可能枠や参加者の調査に伴う身体的負担などを考慮し、1日5～6名に対し調査を実施し、週2日調査日を設けることで、年度末までに267名の調査を完了した。この調査は現在継続中である。
またこれらの追跡調査遂行に並行して、第6次、第7次調査参加者の、頭部MRI3次元および画像処理を行った。これらの画像情報から海馬や脳領域毎の灰白質容量を定量的数値としてデータ化し、認知機能、抑うつ、高次生活機能障害、身体機能低下の関連性を検討した。聴力低下と海馬容量に有意な関連性が認められたため、耳鼻咽喉科や脳画像診断専門医らと共同で学術的発表（論文）を行った。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りのスケジュールで、年度内に追跡調査を開始でき、順調に調査が進んでいるため。
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| 今後の研究の推進方策 |
2018年度は、「脳とこころの健康調査Ⅱ」として当該調査を開始し、年度末までに267名の調査を完了した。2019年度は、引き続き調査を遂行し、年度末までにのべ850-900名の調査を完了する見込みである。
またこれらの追跡調査遂行に並行して、第6次、第7次調査参加者の、頭部MRI3次元および画像処理を行い、海馬や脳領域毎の灰白質容量を定量的数値としてデータ化するとともに、認知機能、抑うつ、高次生活機能障害、身体機能低下の関連性を検討する。
更に、認知機能に影響を与えると考えられているAPOE等の遺伝子多型について、対象者のうち未測定の者については、凍結保存検体を用い、DNA抽出処理および多型検査を実施する予定である。
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