研究課題/領域番号 |
18H03073
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 みずえ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40283361)
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研究分担者 |
酒井 郁子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10197767)
古田 良江 浜松医科大学, 医学部, 教務補佐員 (60813706) [辞退]
御室 総一郎 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90464114)
内藤 智義 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90632422)
松下 君代 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床教授 (90831785)
澤木 圭介 浜松医科大学, 医学部, 教務補佐員 (70869940)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / 看護実践能力 / e-learning / パーソン・センタード・ケア |
研究実績の概要 |
本研究ではパーソン・センタード・ケアを基盤としたe-learningによる認知症看護実践能力育成プログラムを開発した。対象者は70名、臨床経験は13.52±9.48年であった。評価指標・尺度の変化1回目(ベースライン)と2回(プログラム直後),3回目(3か月後),4回目(6か月後)の比較を示した。認知症看護関心・自信では各項目に関して10段階で聞いた結果、認知症看護の関心では1回目7.54±1.81と比較して4回目が他の項目と比べて最も高く8.26±1.87と有意に増加していた。「認知症看護の専門知識」,認知症看護実践」では1回目と比較して2~4回目すべて有意に増加していた。「身体拘束を低減できる自信の程度」では、「点滴・中心静脈・警官栄養などのチューブを抜かないようにミトン型手袋をつける」では2~4回目が有意に高かった。「転倒・転落しないように、ベッドに胴や四肢を縛る」では1回目と比べて3回目、「車椅子や椅子などからずり落ちたり、立ち上がらないように腰ベルトを装着する」「服を脱いでしまう人やオムツはずじのある人に介護衣(つなぎ服)を着せる」では1回目と比べて4回目がそれぞれ有意に高かった。看護師の倫理的感受性尺度では、「第1因子:尊厳の意識」と「第3因子:患者への忠誠」では1回目と比較して3回目、4回目は有意に上昇していた。「第2因子:専門職としての責務」は1回目と比較して4回目のみ有意に上昇していた。急性期病院の認知障害高齢者に対するパーソン・センタード・ケアをめざした看護実践自己評価尺度では、「本人の視点を重視したケア」「起こりうる問題を予測した社会心理的アプローチを含めたケア」「本人の意思や価値を尊重したケア」は1回目と比較して3回目、4回目が有意に増加していた。「認知機能と本人に合わせた独自性のあるケア」では1回目と比較して4回目が最も有意に高かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で対象者数が少なく、調査をもう1回実施する。
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今後の研究の推進方策 |
もう1回調査を2021年度に実施して十分な対象者を得る予定である。
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