研究課題/領域番号 |
18H03078
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
本城 由美 (佐居由美) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (10297070)
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研究分担者 |
山田 雅子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (30459242)
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
酒井 禎子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60307121)
小高 恵実 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (90275321)
桃井 雅子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (90307124)
相澤 達也 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (90794412)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 安楽 / comfort / 熟練看護師 / コンピテンシー / プログラム |
研究実績の概要 |
2020年度は、研究分担者と各領域の進捗について科研会議を3回にわたり開催し意見交換・分析を進め、[研究1:各領域の熟練看護師が実践する「安楽」なケアのモデル化][研究2:包括的安楽ケアモデルの構築]に引き続き取り組んだ。 これまで、各看護領域(8領域)のうち、 集中治療・急性期看護、慢性期看護、緩和ケア、精神看護、在宅看護、母性看護、小児看護の7領域でインタビューを進め分析中である。具体的には、回復期看護・緩和ケア看護の領域は7名のインタビューを終了し、各領域学会発表の準備中である。集中治療・急性期看護では8名にインタビュー、分析を行い、学会発表準備中である。精神看護の領域は、7名のインタビューを終了し学会発表の準備中である。母性看護の領域は7名のインタビューを終了し学会発表を終えた。小児看護の領域は、9名のインタビューが終了し分析が終わり学会発表を行い、学会誌にも投稿準備中である。在宅・老年看護領域については、関連施設の地域包括 ケア病院に打診予定であったが、コロナ対応による医療従事者の切迫した労働状況を鑑み、リクルート活動を中断しておりコロナ禍が落ち着くまで、インタビュー済のデータを分析中である。 研究成果の公表は、第30回日本小児看護学会学術集会(2020年6月WEB開催)、第40回日本看護科学学会学術集会で緩和ケア・母性看護各領域(2020年12月WEB開催)、第25回聖路加看護学会学術大会(2021年2月WEB開催)の3つの学術集会にて、行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年2月頃からのコロナ蔓延のため予定していたインタビューなどが保留状態になったがインタビュ―、分析を終え学会発表や学会誌投稿準備も進めている。 [研究1:各領域の熟練看護師が実践する「安楽」なケアのモデル化][研究2:包括的安楽ケアモデルの構築]について各看護領域(8領域)のうち、その後実施の見通しが立たない在宅・老年看儀については現在状況をみながらインタビュー対象者を引き続きリクルート活動を実施し、データ収集を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、下記の研究を実施する。適時、成果の公表(学会発表及び論文投稿)を行う。 [研究1:各領域の熟練看護師が実践する「安楽」なケアのモデル化]残りの在宅・老年看護領域で卓越した看護実践を行っている熟練看護師(病棟看護管理者の推薦を得る)を対象に、専門領域の研究分担者/研究代表者が半構成的面接法にてデータ収集を引き続き実施する。安楽に関する先行研究(佐居 2009)を参考にインタビューガイドを用いる。グラウンデッド・セオリー手法を用いて、「安楽」なケアをモデル化する。なお、2019年度のデータ収集およびデータ分析のプロセスにおいて、データが飽和した領域でのインタビュー人数を参考にデータ収集人数の修正を行った。 [研究2:包括的安楽ケアモデルの構築]研究1にて作成した各看護領域における「安楽」なケアモデルを比較検討し、普遍性と独自性を明確にし、すべてのモデルを包括した安楽ケアモデルを構築する。 [研究3:包括的安楽ケアモデルの検証]包括的「安楽」ケアモデルの妥当性と信頼性を確保するため、ミックスドメソッドデ ザインにて量的質的に検証する。Walker による理論分析の手法(Walker 2004)を用い、モデルの有用性、一般性、簡潔性を検証する。専門家のコンサルテーションをうける。2021年度は、検証に向けた準備を実施する。
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